習うより慣れろ、とはよく言ったもので、昔は「刷り」の作業はエンジンかかけるまでが大仕事だった。
インク練って、インク詰めて拭いて刷る。で、またその繰り返し。最後は綺麗に掃除もしなくちゃならないし(インクは油性)、プレス機も気を遣う。
それが、慣れてくるに従ってさっと刷れるし片づけられる。
慣れれば毎日のようにプレス機を扱うから、扱いが楽になってくる。
てーんで、最近は結構気楽に「刷り」の作業を出来るようになった。
こうなると更に楽しさは増すわけで。
で、刷れば版の駄目なところもすぐさま手に取るようにわかるもんだから、版作りも楽しいし、効率が良い。
ということで、最近「線が駄目だ。」と改めて思って、ニードルをいちいち研ぐ・・とまではいかないまでも先のとがり方に注意を払うようになった。
途端、予想通りの線の出来に自画自賛。
これこれーー。銅版のまくれには及ばないまでも、ずいぶん自分の目指すところーー。
弘法筆を選ばず・・なんて言いますが、弘法ほどの腕前の無い私はめんどくさがっちゃ駄目なんだわ。